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榮倉奈々がヒロインを務めるドラマ『Nのために』
3話では、奨学金も大きなポイントでした。
実は、この奨学金制度を希美が成瀬に
ゆずることが野口夫妻の事件に大いに
関係してくるんです。
ドラマを見ている方ならご存知だと
思いますが、希美が奨学金制度を利用
しようとしたのは、
父親の世話にならずに
東京の大学に行くためです。
しかし、なぜもっと近い関西の大学では
ないのか？
もちろん東京の方がより勉強しやすい
というのもあるのでしょうが
それより、悪い思い出のある島（青景島）
から遠くに行きたい。
母親・早苗の目の届かないところに
行きたいという思いもあるのでしょう。
そしてなによりも大きいのは
希美にはとにかく高いところに行きたい
という願望（目標）があるのです。
高いところというのは、
人生の高いところ、希美の考えるその
高いところというのは、誰にも頼らない
自分の力だけで人生を切り開いて
いくということ。
他にも、希美は高いところに拘る傾向が
あります。
関西よりも東京。
清掃のアルバイトをしたのはゴンドラに乗って
高いビルの窓ふきをしたいから。
高い場所から景色を眺めるのが好き
などなど。
これは、母の早苗が他人に依存する
有様を見てきたからでしょう。
希美は東京の大学に行くため奨学金を
受けれるところを探しました。
そして、やっと見つけた。その奨学金は
青景島では一人しか認められないのですが
それを成瀬に譲ってしまった。
希美は、成瀬のうちの料亭が業績不振で
売られることを知り、なんとか力になりたい
と思っていた。
そんな時、その料亭が家事になった。
成瀬が放火したと、勘違いした希美は
奨学金の話をしていたと嘘のアリバイを
供述するわけです。
成瀬は希美から、奨学金の権利を
譲られたことにずっと後ろめたさを
感じていました。
そんななか希美から、奈央子を救い出す
計画に協力してほしいと相談されます。
下手をすれば犯罪にもなりかねない計画です。
しかし、成瀬には希美に奨学金で借りがあった。
もちろん希美のことが好きというのも
ありますが・・・
とにかく、成瀬は希美のために（Nのために）
見ず知らずの奈央子を救い出す計画に
協力したのです。
しかし、計画は失敗して悲劇が生まれた。
このように奨学金が野口夫妻の事件と
間接的にかかわっているのです。
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