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ドラマ『Nのために』は、原作の『Nのために』とは
かなり違ったシナリオや進め方になるようです。
そこで、今回は原作とドラマの違いを
予想も含めてネタバレします。
まずは、原作の構成を見ていきましょう。
原作の導入部は警察での事情聴取の場面です。
野口夫妻が殺害された現場にいた4人それぞれの
事情聴取の場面から小説は始まります。
その4人とは、杉下希美、西崎真人、成瀬真司、
安藤望のことですね。
ここでの供述によって西崎の犯行が特定される
わけです。
物語は、この犯行現場にいた4人の目線で
進められていきます。
ある事柄についての、杉下希美の思い。
西崎の考え。成瀬の解釈。安藤の見解。
という風に描かれています。
ですから、一つの現象の場面が何回も
出てくるんですね。
この湊かなえさんの原作『Nのために』を
読み始めた当初は、正直この進め方に
戸惑いました。
だって、何回も同じ話を読まされるのですから。
でも、こういう進め方だと
同じ現象でも人によって受け止め方、感じ方が
随分違うんだなということが強調されます。
現に、野口夫妻の事件もこの
人の感じ方の違いからくる誤解が
原因ですから。
もし、人の考えていることが全て分かるのなら
事件は起こらなかったのです。
ただ、この原作のような構成では
ドラマには難しいだろうと思っていたところ、
案の定ドラマでは、構成を変えてきましたね。
普通のドラマのスタイルをとってきました。
構成以外に、原作とドラマの違いでは
もと警察官の高野茂の存在。
原作にはこの高野茂は登場しません。
この事件の真相を暴こうとする
高野の存在によって、かなり原作とは
違う筋書きになる可能性があります。
原作の結末では、野口夫妻の事件の
全ての真相を知る人物はいません。
ヒロインの杉下希美でさえ
真相の全てを知ることはありませんでした。
たとえば、ドアのチェーンを掛けた
人物はだれなのか？とか。
Nのために ネタバレ！チェーンのなぞ！
さらに、西崎や杉下希美らの供述が
嘘だということも公にはされていません。
Nのために ネタバレ！真犯人は誰！？
あと、ドラマでは西崎が出所してからが
描かれますが、原作では出所後のことは
扱われていません。
そして、高野は真相究明のため
西崎をはじめ事件の関係者に会いに行く。
そして、高野はもと警察官。
ということは、ドラマでは事件の真相が暴かれる
可能性が高いということですね。
こんなことから、ドラマ『Nのために』では
原作との違いも注目されます。
他にもたくさんの記事があります。
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