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ドラマ『Nのために』のヒロインは杉下希美。
彼女には、高校時代に父親から受けた
仕打ちのために"一般的な愛”が信じられなく
なってしまうという心の傷があり
人に頼らずに一人で生きるすべを
求めています。
今回は、そんな影のあるヒロイン杉下希美が
出来あがった原因をネタバレします。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、青景島が
杉下の故郷。
そこそこ幸せな生活を送っていた
杉下に大きな不幸が襲ってきたのは
高校2年の時。
突然、母と弟とともに家から
追い出されてしまったのです。
追い出したのは、父親とその愛人。
それまで、明るく頼もしい父親が
なぜ、突然豹変したのか？
その訳は、自分の余命があと数年と
知ったから・・・・・
ではなく、そう思い込んだから！
父親の祖父もオヤジも50歳を手前に
亡くなったから、自分も50歳までは
生きられないと思いこんでいるのですから
恐れいります。
ただ、自分の妻がなんにもしないのに
金使いがすごく荒い、ということなどで
それまで、ずっと我慢していたのに
耐えられなくなったということも
あるのでしょうね。
母と弟と3人で暮らしはじめた杉下は
母親の金銭感覚でも苦しめられます。
父親は月20万円の生活費を振り込んで
いたのですが、ある月この母親は
振り込みがあったその日に全額使って
しまったのです。
その使い道は化粧品というのですから！
なかなかの痛みぐあいです。
父親も愛想をつかすわけです。
食べ物を買うお金もない事態に
杉下は父親の愛人からお金を借りるという
決断をするのですが
愛人はお金は貸せないが
土下座して頼んだら食事なら恵んであげる。
と言い放つ。
生きていかなければならない杉下は
この屈辱を受け入れます。
このようなことから愛に対して
冷めた目を持ち、自分の力で
生きていこうと決心した
杉下がいました。
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